真田広之　映画【魔界転生】

　
　■1981.06.06
　■監督：深作欣二
　■原作：山田風太郎
　■出演：沢田研二　佳那晃子　成田三樹夫　緒形拳　室田日出男　真田広之　千葉真一
　■製作：東映・角川春樹事務所

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なんと、なんと濃い〜っ映画でしょう？！
濃過ぎます！（豪華とも言う.....か？）
こんな濃いぃ中で若干２１才のフレッシュな若者＝霧丸は輝いておられる。(>_<)

ガラシャ夫人から始まる濃い魔界転生のなか、伊賀忍の里で子どもたちのためにうさぎを
懐に隠して出してあげる可愛らしい霧丸。そのキュートな笑顔（八重歯が可愛い。）に
第一回目のノックダウン！（クラッときます。）
なんてポニーテールが似合うのっ

しかし、霧丸くんは甲賀の者に殺されてしまいます。
その時、たまたま通りかかった魔界転生された面々、特に天草四郎さん（ジュリー）は
若く美しい霧丸くんに心を奪われます....、じゃなかった、一味に引き込みます。
今にも息絶えそうな霧丸くん。（クラクラッときます）
露出度の高い衣装を身にまとい、引きのアングルでもセクシーなそのお姿。
四郎さんでなくてもノックダウン（二回目）は確実です(￣u￣;)ハァハァゼェゼェ…

アップになって胸元ははだけ、目はうつろ、しかも相手に身を委ねるそのムード！！
Q:なんでそんなにセクシーなんだろう？
A:きっと片膝立てて腰を浮かせてるから。

　　　霧丸「なぜ、私を....。」
　　　四郎「おまえが哀れだからだ....。」

ホントかよ？
なんか下心が見え隠れする四郎さん。
霧丸くんの手を優しく包み込むと（この時のジュリーの手がいい感じ）そっと口づけ します。この時、四郎さんの不敵な笑みとうっすら着く霧丸くんの血が最高です。

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　さて、魔界転生でこの世に舞い戻った霧丸くんは一族の仇を伐ちます。
さすがは忍。お城の天井裏にこっそり忍び込み、狭い天井裏で短い太刀で甲賀の仇を見事
に伐ちます。この時、とどめをさす一瞬、目が黄緑に光り魔界の者らしく妖怪っぽい表情
をされます。ここも好き。

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四郎さんはとっても悪いヤツなので姑息な手段も使います。
霧丸くんは基本的に四郎さんの言いなりなのでそのお手伝いも致します。えらいぞ。
四郎さんのアジトで正座してお手伝いする姿はあどけない少年していていい感じです。

　でもさー、これが原因で父を亡くした女の子に出会い恋に落ちるんだよねー。
人の心と魔界衆の心の狭間で揺れ動く霧丸くんは体操座りをして頭をもたげて悩みます。
ここを四郎さんに見られてしまいアドバイスを受けます。

このシーンこそ当時すげー話題になった「キレイな男同志の口づけシーン」です。
　妖艶なジュリーが息をひそませながらゆっくりと迫ってまいります。
あどけない少年の広之くんは目を閉じて素直に待ってます。
そっと口づけてから一瞬見つめ合う二人(￣ＴＴ￣)鼻血ぶー。
　深作監督ありがとう！
と思わず叫んだのはワタクシだけでしょうか？

　ほんで霧丸くんは女の子に無理矢理乱暴しようと川に連れて行きます。
けど、男の味を知った後なので......、じゃなかった人の心が実は大きく占めていたので自分自身に憤りを感じて女の子の着物を少し引き裂いたくらいで終わります。
（苦悩する姿がgood!）

さてさて、やっと出番が多くなる柳生さん（千葉真一）。
霧丸を見つけて色んなことを問いただします。
この時の霧丸くんの素直な狼狽ぶりが絶品です。（プリティー！）
柳生さんを見上げ、自分を懺悔するシーンは「新人賞」にふさわしい演技ぶりです。
　深作監督の信念（？）の善悪だけでない生き抜くためのアクションと言う言葉が脳裏を横切ります。
柳生さんに「私を殺してください」と言って自ら後ろを向き合掌し童歌を歌う姿は切な
くも愛おしいシーンです(￣〜;￣)

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しっかし、霧丸くんは生き抜くことになり女の子の手をとって四郎さんのもとから逃げ
出します。
お互いひとりぼっちになってしまったふたり。
女の子の肩をしっかりと抱き手をギュッと握って
「もう乱暴はしない。俺と一緒に逃げてくれ。そしてまた歌を教えてくれ。」
とか言います。
女の子が頷くと目をキラキラさせながら「ありがとうっ」と握りしめた手を自分の額に押し付けます。ここのシーンも結構ノックダウンさせられます。
なんか切なくって愛おしくて.....。

でもねー、やっぱりねー、
ジュリーは黙ってなかった!

「この男は俺のものだ！」（言い切った！）

　突如現れ、すっげー愛の告白をした四郎様（違うだろっ）
四郎さんはお怒りです。
自分の男がよその女（しかも自分よりキレイじゃない）にほだされてるんだから当たり前です。嫉妬に満ちた眼差しで力づくで霧ちゃんとヨリを戻そうとされますが想いあまって殺しちゃいます。あらー....。
一瞬「うっ」となる四郎さんですがすぐに踵を返して行ってしまいます。
それにしてもあまりにもあっけなく死んでしまった霧丸くん。死に顔もまたセクシー。
それから女の子に背負われ柳生さんのもとへ。
「霧丸！」とすぐに女の子から奪いとり抱きかかえる柳生さん、その瞳には愛が.....。
（やれやれ）

　こんなにセクシーな若者がいたら皆さん捕獲したくなるのは仕方ありません（軟禁、及び誘拐は犯罪です）。

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真田氏の登場シーンのみの感想です。
映画自体は分かりやすい構成と展開と歯切れの良さですっごく迫力あって面白いです。
なんと言っても「濃い！」この一言につきます。
見応え十分です。