コータローまかりとおる
■1984.08.04（101min.）
■監督：鈴木則文
■原作：蛭田達也
■出演：黒崎輝、千原麻里、真田広之、志保美悦子、大葉健二、伊原剛
■配給：東映
悪ノリし過ぎです、JAC。（爆）
「伊賀のカバ丸」に引き続きパワーアップしてどうする？
一体何がやりたいのダ？！
はははは（超脱力）
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まったく学園ものなのに授業シーンがワンカットも無いのもどうかと思うが、設定が原作漫画過ぎだよ。やれやれ。
「鶴ヶ峰学園」ってー学校は五万人以上が通う一つの都市で構内には市電は走ってるわ、学園マフィアは存在するわ、無法地帯もいいところなのだ。はいはい。
全体の内容は「スカートめくり」を主体にした主人公・コータローが巻き起こすドタバタ騒動ハレンチ学園物語り（書くだけで力が抜けそうだよ....。）
中でも一番のツボは大葉健二（宇宙刑事ギャバン）扮する風紀委員特別機動隊・天光寺。彼が「笑い」の全てを真顔で持っていく。
その他、若かりし頃の目つきの鋭い伊原剛も奮闘してます。
さて、我らが真田氏は今いちノリきれてない風紀委員長にして日舞部の部長・吉岡達也。
今回は短髪なだけで前回（伊賀のカバ丸）同様、むかしのキャバ嬢みたいなメイクで登場。似合ってはいるけどさー、何だかなー。
日舞のシーンは何気に本格的に舞っておられ、雅びなんだけど何だかなー。
ホントにすごいアホらしい映画なんだけどなぜかノリノリ大葉健二。
学内コンサート警備にあたってる時、電流を流される。
けど、死なないし体内に電気を貯えてしまう化け物。
しかも、常に日本刀持参でレモンパックなんてしてやがる。
また、それにキューリパックで対向する真田広之もどーよ？
レモンは使用後紅茶に使えると言われれば、
きゅーりは使用後サラダとして食べられるってマヨネーズを懐から出して顎にある一枚を喰う真田さん。オイオイ、何がしたいんだ？
伊原（学園マフィア蛇骨会・砂土屋）が天井裏でコータローの状況を見ていれば、同じく見にきた天光寺は手にコード付きの裸電球。
「何のまねだ？」と問われれば「私の特技さ」とコンセントを鼻にさし電球を点す宇宙刑事ギャバン。不覚にも笑ってしまった自分がカナシイ…。
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基本的に格好も妖しければ行動も怪しい吉岡達也。
短髪に化粧に学ランそして手には三島由紀夫の「仮面の告白」、何だかなー。
で、蛇骨会会長・紅バラこと志保美悦子さん（結構ノッてるご様子）
すっげーケバいメイクにレース＆フリルをふんだんにあしらったブラウスにショッキングピンクのスパッツ。ははは。（もう笑うしかないよな）
佳境に入りコータローが蛇骨会本部に乗り込むとそこには紅バラさんが。
しかも紅バラさんが薔薇を投げて花びらが舞い散るとあーら不思議、現れ出たのは熊川てつやも真っ青な今にもバレエを踊り出しそうな真田さん（やれやれ）
何だかなー。
ベルバラブラウスに真っ白のスパッツだぜ、おい。
しかも大腿部の筋肉がモロわかり、脹ら脛も筋肉ぱんぱん状態。
でもラメ入りスパッツ着用。
（嫌なら断れよ、真田さん。嫌だったかどーかは知らんが）
しかーし！
そんなふざけたカッコでも殺陣は本物。
今回はフェンシングだよ、カッコいいっ(>_<)
きちんとフェンシングも習得され、せんまいセット内でも華麗な動き。
そう思えば似合ってるなー、そのカッコ。（笑）
俊敏にして技の決まる流れるような動き。
さすがはマスター・オブ・殺陣。こんな時にもあなどれない魅せるボディバランス。
んで、一瞬のスキにちょこっとやられ振り向くと紫のおちょぼ口の端から流れる一筋の血。
似合うっ！
ここはホントにカッコいいゾ♪（ここだけね。）
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で、なんかさっきまで闘っていたところ爆発。（あー、もー、何だかなー。）
紅バラの正体だった吉岡さんは相変わらず日舞部で舞ってる。（爆）
で「夢でも見てたんじゃないか？」でなぜか皆納得。（やれやれ）
全てが「一体なんだったんだ？」とうやむやになりドタバタ騒ぎの日常に戻って終わり。
真田さん、お疲れ様でした！！
やれやれ。
この一言に尽きるこの映画。真田氏「里見八犬伝」「彩り河」の次にくるこの映画。
何だかなー。どーだかなー。
そして、JACの反対を押し切って出演されたと言う「麻雀放浪記」に続く。
この華麗なる（？）映画遍歴を経て今の真田氏があると思うと何とも言えず役者魂を感じずにはおれない作品なのかもしれない。（そーかー？）
アイドル時代、アクションスター時代、様々な経験で現在の表現力の幅を身につけていかれたであろう世界の名優「マスター・オブ・殺陣」真田広之！
今なお失速することなく全世界を相手に羽ばたき続ける役者・真田広之！
ローリングストーン「転がり続ける石はコケ生えず」、まさにあなただ真田広之！
大好きですっ。（なんじゃそりゃ。）