眠らない街 新宿鮫
■1993(117min.)
■監督:滝田洋二郎
■原作:大沢在昌
■出演:真田広之、奥田瑛二、田中美奈子、室田日出男、浅野忠信、今井雅之
■製作:フジテレビ、配給:東映
「はぁ〜い、ルパァン。」
と思わずふ〜じこちゃんになってしまいそうな真っ赤なジャケットでお目見えされる鮫島さん。
今回は一匹狼「新宿の鮫」と称される刑事さんの真田さん。
同年(たぶん)どこかで高校の先生をされてたような記録が残っておりますが、細かいことは気にせずに突っ走りましょう。
衣装と髪型が時代を反映していますがこの映画は
「男を惑わすワイルダー真田広之」
を魅るために製作されたものです(だよね?!)
この映画で一番感じるのは滝田監督の真田さんに対する「愛」より他ありません。
そこをきちんと踏まえて観ると何倍もたのしめます(たぶん。)
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さて、鮫島刑事は熱い男です。
どんなにこまかい悪も許せない性質なのです。
それが同じ刑事であろうとモーホーであろうと扱いは変わりません。
ここが彼が今から突き進む展開には不可欠なのです。
いつも単独捜査の鮫島さん。
麻薬の取り締まりでショウ(田中美奈子さん)率いるバンドの
ライブを打ち壊します。
なんて身勝手な刑事さんでしょう、ステキですね。
で、なぜかショウさんが気になります。ショウさんもです。
きっとお互いに好みのタイプだったのでしょう。
って言うか手始めに女人をキープしておかないと後でとんでもない展開が待っているので、きっと滝田監督の温かい母心でしょう。
事件が起きます(刑事ものだからね。)
警官が日中堂々と銃で殺害されるのです。
この時、鮫島さんの脳裏を横切ったのは木津さん(奥田エイジさん)と言う改造銃を作ることと殿方を愛することがお好きな同性愛者(さあ、もうドキドキですね!)
一度捕まえて牢屋に入れるんですがその時の捨て台詞は
「刑事さんに男の味を教えてやるよ」
(ステキ!奥田さん)
で、その木津さんがシャバに出た途端に起きた事件なので鮫島さんは貞操の危機を感じつつも木津さんの好みそうな場所に聞き込みに行きます。
ゲイバーとか同性のみに悦楽を覚える館など(サウナの休憩室?)
ここの描写がリアリティ有り過ぎ!
鮫島さん肉体美サービスし過ぎ!
脱ぎ過ぎです、真田さん( ̄TT ̄)。
下半身に白いタオルのみお召しになって汗が光る上半身。
回りの男性方はもうメロメロです。
もちろん迫ってくる方もおられます。
その時のさりげない且つ紳士的なかわしかた見ると現場検証と称して歌舞伎町で経験積まれましたか?
と尋ねたくなります(だって自然体なんだもん)
まあ、そこで収穫があって木津さんの住処を知りずっと張っておられます。
ここで棒アイスを食べながら歩いたり、ガツガツ食べたり、ミラー越しでお髭を剃ったり、尾行したり、刑事ものにありがちなことを長めにされます。
マニア的には結構うれしい映像かも。
んで、ちょっと疲れてまどろみながら(いいわぁ)過去のことフィードバック。
チンピラ風の衣装のなかスーツ姿が出てきてちょっとだけクラっときます。
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なんだかんだ言いながら木津さんを追い詰めたつもりが
実は罠にかかってしまう鮫島さん。
ここから最大の見せ場です(GO!GO!)
気付ば後ろ手に柱にくくりつけられておられる鮫島さん。
すでに危険な香りが辺り一面にタチコメテいます。
そばに控えているのは誰であろうフェロモン奥田さ.....じゃなかった木津さんでありませんか。しかも彼は「犯します」宣言をしている男。
鮫島さんピーンチ!
観客は生唾ゴックン!
木津さんは常にイッちゃってる目をされた方です。
こえぇーっ。いい感じ。
さあ、始まりました。
木津さんの鮫島さん「いたぶりコーナー」。
ワクワクしますね。
真田さんの「やられたくないっ(「殺」「犯」どっちも可。)」
って必死の抵抗ぶりは迫真の演技です。
ホントに怖がって嫌がってる感じが素晴らしい。
真田さんてホントにすごい役者さんだなー(尊敬。)
でもさ、全身にフェロモンのオーラを身に纏い迫ってくる奥田エージに君は抵抗できるか?!(主旨ズレ)
はい、まず無理でしょう。
(仕方ないよ。潔くあきらめましょう、真田さん)
カッターナイフで浅く皮膚ごと切られ衣類をビリリッ。
それを胸元から両手で一気に剥ぎ取る仕草(手慣れてますね)
カッターで鮫島さんの肉体に十文字の傷を入れ、なおも追撃のフェロモンを緩めない木津さん。
後ろから首筋に息かけながら粘着質に手をまわしたり、めくるめく奥田ワールド全開です。
鮫島さんはもう抵抗できません、恐くて。言いなりです。そこで木津さんの一言。
「舐めてほしいんだろ?俺に。言えよ、舐めてくれって。血を。」
さすがにこれは言えないと抵抗されましすが木津さんのフェロモンのが一枚上手です。
鮫島さんの口の中に銃をいれて無理矢理いわせます。
んで濃厚な口づけをされます。
(正しいフレンチキスですね。)
その時、ポー、ポー、ポー。と合図の警笛がなり強制終了。
「これからって時にいつも邪魔が入る。
あと10分あれば最高の気分を味わえるのに。」
とかなんとか言ってその場を立ち去ろうとドアを開けて室田日出男さんに撃たれてお亡くなりになります。
しかし、ここで思うのはあと10分あればどうなっていたんだぁっ?!てことのみですね。
(ここから想像のみでお楽しみ下さいと言う滝田監督の粋な計らいか?)
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すっかり忘れていましたが鮫島さんはショウ(田中美奈子)の家をおとずれます。
この時のイッちゃてる目が大好き!!
何しに行かれたかと言えば、
「木津に犯されそうになった。」
↓
「自分が自分じゃなくなるみたいで恐かった。」
↓
「試してみてくれ。」
つまり、男に反応する身体になったかも〜!
と思われた鮫島さんはてっとり早く女で再確認するためにショウの部屋を訪れたのでありました(ヾ(--;)ぉぃぉぃ、なんてヤツだよ。)
んでやってみたら大丈夫だったらしい。
(でも、奥田さんの後なのでベッドシーンはいやらしくもなんともないと言う....。
仕方ないね、相手は奥田さんですもの。でもね、真田さんのP-------!だよ)
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んでさ、お話は流れていきます。一応事件も解決したかのようにみえます。
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この映画は普通にカッコイイ真田広之は同性からもモテモテであるということを実証しました。
ここでも素晴らしい演技を披露され幅を拡げる真田さん。
その他、この映画で輝いていたのはあまりしゃべらないのに存在自体がすでに濃い室田さん。
お目々キラキラ浅野さん。危険な香りしかしない奥田さん。など適材適所な配役でした。
これは原作読むと真田広之だからこその魅力を再認識できます。
けっこう衝撃の事実(え)がわかります。
ほんとはそこをケガしたんだぁっ(意味深)。
眠らない街 新宿鮫
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amazlet at 08.04.02
おすすめ度の平均:
待ちこがれていました。
夜の新宿
リアルな警察モノの走り
やっと出ます
新宿鮫 (光文社文庫)
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おすすめ度の平均:
鮫島の活躍、ラストのスピード
記念すべき第一作
面白かったです。
ヒーローの清潔なカッコよさ
小さくまとまった作品