真田広之 映画【ヒーローインタビュー】

ヒーローインタビュー

ヒーローインタビュー  ■1994.09.03 
 ■監督:光野道夫
 ■脚本:野島伸司
 ■出演:真田広之、鈴木保奈美、安達裕実、武田鉄也、いしだ壱成、鶴見信吾
 ■製作:フジテレビ=ホリプロ、配給:東宝


ををっ!
なんて忍者なプロ野球選手★ステキっ
生身の男を感じさせる轟さんは結構ツボだよーっ(>_<)★(いろ〜んな意味で♪)
たぶん下世話な男の設定(?)っぽいんだけど、気付けばもうメロメロだよぅっ!
なーんであんなにカッコよくなっちゃうんだ?
真田さん、反則ですよ。

 ******

パ●チ左藤っぽい振るまいから始まる轟さん。
罵声はダミ声なんだけどどことなく「色」を感じてしまうワタクシ。
結構、品のない登場シーンだけど楽しそーなんだな、これが。
だから、許す!(何を?)

 

情けない岸谷ゴローやら、アメフト選手にしか見えない江口ヨースケやら野島作品関連の豪華ゲストも見逃せないこの作品。
しかし一番の見所はやはり「動きが忍者な仁太さん」でしょう(爆)
代走で華麗なるコサックダンスを始め、もみ手なリー、リー、ヘルメットパフォーマンス、しかも最後はジャンピングスライディングだよ(よっ、JAC!)
あらゆる身体能力の高い野球選手やなー。素敵。

さて、監督室で武田鉄也のおやっさんに絞られる轟さん。
何を言われてもお調子者で明るく振るまい監督に怒りをかいまくります。
この軽〜いヘラッヘラしたとこも何気にカッコいい真田広之なのであった。
んで、ここで二軍通告。

監督室出たら神妙な面持ちでうなだれちゃうとこが「弱い」「生身」の男を感じさせちゃう
真田マジックの始まりと言えよう。
淋しそうな表情に一瞬、心臓が止まる。....気がする。(気のせい、気のせい(^^;;)

******

 自販機前で美人だけど平熱の低そうなカスミさんと出会い、軽くたぶらかしてお食事。
似合ってるのかどーか賛否両論分かれそうなチンピラな衣装でカスミさんに10万で売ったネタは......、

「大リーグボール養成ギブス」!

ときたもんだ。ネタ古過ぎ(わかる人は年がバレます。要注意)
でも、大リーグボール養成ギブスしてパスタをいただくお茶目な轟さんが見れるのは楽しすぃ〜♪

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二軍に落ちた轟さん、ここでも女の子を楽しませるパフォーマンスを怠りません。
えらいですね。ペ〜ラペラしゃべって軽い態度。
こんなヤツは合コンにもってこいだ!

って思ったらホントに合コンやってるよ
(汗)
しかもJリーガー(!)って言って昔なつかしカズダンス(古っ、年バレるーっ)をセクシーアレンジで黒人と踊る。
うおぉーっ、行きてーっ!この合コン。誰か企画してくれっ
なんてやってたら「家なき子」な安達ゆみちゃんと「この世の果て」な鈴木ほなみサンが意気投合されてました。ははは。

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 さて、轟さんのことが何か気になるカスミさん。
さすがは脚本が男性なだけにこの展開。いいですねー。
二軍の試合でも一軍の時と同じように大口たたいてバッターボックスへ。
「アルゼンチンまで飛ばしてやるぜっ!」
(なぜにアルゼンチン?とか言わないよーに★)

しかし、第一球がデッドボールすれすれ球。
この時、轟さんの脳裏を横切った記憶。
デッドボールが頭部に直撃、そのまま倒れて意識不明の状態に。

だーけーどー。
ここの倒れる瞬間の苦悩に満ちた表情と閉じられた目と頭を抱え込む仕草の3点セットは超セクシー★
ここで軽く秒殺モード突入。
色男の倒れる姿ってなんでこんなにセクシーなんだろう?

で、第二球からは目がうつろ。
目だけで蓄積された秘かな恐怖が瞬時に伝わるの。さすがの表現力だよ。
でも、この弱っちぃ顔にはすげーそそられるんスけど。
そして、彼はバッターボックスをだまって去る。
それを見て情けないと思ったらしいカスミさんが見たものはっ!

!!

キタ--------!
デリーシャス真田ゾーン!!(@ ̄¬ ̄@)ジュルリ♪ )

上半身ハダカで素振り。
(きたーっ!サービスカット!)
何かを振り払おうとする苦悩に満ちた必死の形相。
(マジ顔にもうっとり。)
ほとばしるフェロモン。
(ぐおおおぉぉぉーーーーーっ!←言葉になってない。)
体中から飛び散る汗。
(体毛すらウットリ材料。)
汗と言う水滴の絡み付いたしなやかな肉体。
(きゃああああああぁぁっ!イケナイ妄想中。)

セクシーッ!!
( ̄ii ̄;)

にーちゃん、ええ身体してんなー(カンペキにオヤヂ化)
しかも、なんで黒バックにスローな映像なのっ?!(誰の趣味っ?!)
真田広之のナイスバディーがーーーーーっ!!( ̄□ ̄;)
厚い胸板がーーーーーーーっ!!( ̄ー ̄)
全身の毛穴から出血しそーっ!!(>。<)
カスミさんじゃなくてもノックアウトはカクジツだー。
しかも、子どもっぽく拗ねた後にこの台詞。

「ベッドじゃホームラン打つぜ。」

ヤメテクダサイ。
いろんな妄想がワタクシを襲う。

しかも腰ふりながらおどけて去るヒップまで超キュート!!せくすぃーっ!(>_<)
今夜は夢の中で悶絶しそうだいっ( ̄〜; ̄)

 ******

セットな東京タワー内部にて。
デタ--------っ!
口笛で「星に願いを」を吹くサーモンピンクなジャケットの轟さん!
ここで偶然カスミさんと会い、野球が好きな純粋な心を披露しちゃうお茶目さん
いつものおどけた雰囲気を醸しつつも自分に正直に生きる野球少年っぷりをアピール。
なぁ〜んか生身の男のちょっと恥ずかしい告白みたいでかわいいのダ★

さて意気投合するふたり(この展開、やっぱり男の理想の展開だわな)
野島作品定番の「楽しそうなデート」シーン炸裂。
常に相手を楽しませようとする轟さん、素敵です。

そして二人とも上機嫌な帰り道。
カスミさんはお守りを轟さんに渡します。
この男の願望をさり気ないシチュエーションで轟さんの心をわしづかみにしたカスミさん。
根は純粋な轟さんは「好きになっちゃった」目ビームをビシバシ送ります。(!)
この「おまえにホレたぜ」目ビームを受けて腰のくだけない女はいない。優しそうで愛おしそうに見つめてくる真田さん。

     

   撃沈
    ↓ 
   悶絶
    ↓
   出血
    ↓
   昇天
    ↓
   合掌
    ↓
   チーン(ばーか。)
(チャート式でみる正しい真田ビームによる昇天の図式)

って、いい気分に浸ってたら鶴見信吾が邪魔したよ(○`ε´○)プンプン!!
でもなぜここに?
カスミさん、発信器でもつけられてんじゃねーの?

そして鶴見信吾に「野球人」であることをバカにされ、みるみる怒りと哀しみとやるせなさがこみあげてきて「泣く寸前」の表情になり、声もふるえだしてうるうるモードのまま去る。その後ろ姿がまた切なくもカッコいいのっ。

******

 雨の二軍グランド。
思いつめた真剣な眼差しで雨をみつめる轟さん。
新人有望株と無謀な対決してやぶれ、どしゃぶりのなか倒れる轟さん。
忍者な準備運動も役には立たなかったのね。
でも、雨にうたれるあなたはセクシーです。
水と真田広之は好相性!

 ******

 球子(安達ちゃん)のバースデーを祝う席でトランペットを吹く。
音と動きがあってないのはこの際無視して、現役引退を強がったフリして表明した轟さん。
球ちゃんに「ウソつき」と言われ一瞬ひるむ瞳。
皆飛び出していっちゃってさー、一番カナシイのは仁太なのに.....。

雨の中、飛び出したカスミさんをつかまえますがそこで「父はヒーローだった。」宣言をされます。またもや哀しみをごまかして、雨で涙をごまかして、くやしそうに、でも何かフッきれた様子でその場を去る轟さん。
その一人で耐える姿。
思いっきり抱きしめたいっすよ。

帰宅すると拗ねたまま眠っている我が娘にして最愛のファン・球ちゃん。
その寝顔を見ながら優しくも淋しそうに力なく微笑む仁太。
 思いあまって球ちゃんがなぎ倒した過去の栄光の産物をひざまついて手にとる仁太。
すると今まで我慢してたものが一気にこみあげてきてしまいます。

音をたてないようにして大声で泣く仁太。
自分に対するはがゆい気持ちなのか、わびしさなのか、そんなことは誰にもわからないけど仁太は泣きたかったんだ。辛かったんだ。いくら明るく振る舞っていてもさー。
この男泣き。
誰も知らないとこで男は泣くもんだ。

こんなにカッコわるいのになぜこんなに心が痛くなるんだろう。

切ない気持ちになるんだろう…。

 ******

再び、二軍練習場。
仁太はベンチでひとりタバコ吸いながらゴロ寝です。
カスミさんが来ると流し目でチラリと見て拗ねモードです。

夕焼けの土手(よく目にするシチュエーション)
カスミさんは説教しながらも強く仁太を激叱咤します。
こんな自分に一生懸命に怒ってくれる女(男の理想だね。やれやれ)につい甘えてしまう弱い面も人間らしくちゃんと持ってる仁太。

見つめて思わず抱きしめて

「オレのそばにいてくれ。」

「わたしのヒーローはあなたじゃないわ。さよなら。」

全てを包むような夕焼けの中、何かを洗い流されたような水分調節自在な目で無我の境地の仁太。
その瞳に吸い込まれそう。

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やっぱりね、女の願いを叶えてナンボのもんぜよ、男はよっ。
ってなことで一皮剥けたよ仁太は。
自宅から始まるトレーニング。片手で素振り。汗だくで真剣な眼差しで。「男」になったよ。カッコいい!!ここからめくるめく仁太ワールド。
自分の弱さを克服するために必死なトレーニングは続く。
何かに打ち込む男って美しいよね。ほれる〜っ。
球ちゃんとランニングシーンも楽しそうに白い歯全開な笑顔が素敵!

そのかいあって一軍に戻った仁太でしたが、かなしい事実も待っていた。
カスミさんはパリへ行っちゃうのさ。呆然自失になりフラフラになる自分に正直な仁太。

 二人だけの思いでの場所・東京タワーに行くもこれまたよくあるパターンですれ違い。

*******

 さーて、成田に着いたカスミさんにとんでもない展開が待っていた!

1、球ちゃんからの電話 ・・・・・・・・・・・・→ 気分の高揚。
2、TVに映る仁太のフェロモンに魅入る ・・・・・→ 思考の上昇。
3、婚約破棄 ・・・・・・・・・・・・・・・・・→ 発想の拡大。
4、ヘリで球場へ ・・・・・・・・・・・・・・・→ 結論の飛躍。
(以上、参考文献は「川原泉」氏)

無茶な展開で9回裏バッターは仁太、カウントはツーアウトに間に合ったカスミさん。
一瞬三振に見せ掛けますが、さすがはドラマな展開、チャンスが残ります。
 タイムをとりウェイティングサークルで精神統一してるところへカスミさん、仁太に激をとばします。
「わかってるよ。」とななめ45度に見上げてから、入魂。

ををっ!
雷だ!そして予告ホームランの構え!ビカーッ
さあ、チャゲアスの音楽とともに仁太は打った!
ホームランと思いきや後少しで入らない。

しかし、仁太は走った!
そう!彼に残された道は「ランニングホームラン」なのだ!
しっかしさー、3塁からホームまでが長ぇーのなんのって
しかも敵の外野選手が強肩なんだなー、これが。
で、飛び込んで目見開いて倒れてるのにアウト。
へっ?!アウトかよっ?

もー、映画なんだからセーフにしてスカッと気持ちよく終わろうよー。
茫然自失の仁太はひざまづいてショック受けてたら照明まで消えちゃったよ。

 *******

んで、ラスト。
男として責任を果たせなかった仁太。
ヘコんでます。「ごめんな。」って何か泣きそうだし
しかし、そんなことお構い無しのカスミさんはボロ車の上でヒーローインタビューの真似事をします。
そんなこと可愛いことされちゃあ男はだまっていないでしょう。

「本当はセーフだった。走らなきゃな、お前を見つめながらな。」
だって。ははは。
そして、キスシーンですが......。
ワタクシ的には真田さんのキスする時の女性を掴む手の動きが好き♪
それとキスしようとする時の一瞬のタメが好き♪♪
相手に優しく微笑む時の開いた口からのぞく八重歯が好き♪♪♪

実際は男らしいってこういうことだろうなー。
生身の男らしさをプロ野球選手から感じさせるとはやはりただ者じゃないな、真田広之。


映画って言うよりドラマって感じがしてそれがキャラをより身近に感じさせたなー。
その他お気に入りのシーンは関根さんがカスミさんの寄せ書きに書いた言葉。

「腹筋の裏には背筋がある。」

これはヒットだな。(笑)
それとか「デッドボール克服マシン」製作中の時は「職人」しててヨカッタなー。

ヒーローインタビュー
フジテレビ (2004-03-03)
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おすすめ度の平均: 4.0
4 90年代前半流行っていたトレンディドラマの総決算
4 真田広之の実直な演技が期待を裏切らない

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