泣ける映画
【管理人おすすめ映画】
手紙 ★★★☆
あなたに会えて本当に良かった、嬉しくて嬉しくて涙が・・・・
この映画のラストはまさしくこの言葉に凝縮されていた。
涙せずにはいられなかった。
早くに両親を亡くし慎ましく生きてきた兄弟がいた。
兄は弟を思い、腰を痛めてながらも仕事に頑張る。
そんな兄が腰痛の悪化からだろうか、職を失いきっと出来心で裕福な留守の家に入り、現金を盗み出そうとする。
その時、目に入った甘栗まで必死でポケットに詰め込んで・・・
そして皮肉にも運命はこの兄弟に最大の試練を与えた。
強盗に入った兄は帰宅したその家のご婦人に見つかり、騒ぎ立て刃物を持って向かってきたご婦人を誤って殺してしまった。
もちろん、彼は殺すつもりなんて無かったはずだ。
「ごめんなさいごめんなさい、金は返します。」
と繰り返していたのだから・・・・
しかし彼は「強盗殺人犯」となり無期懲役で刑務所に入る。
残された弟は兄と手紙のやりとりをしながら、近況を伝える。
大学進学は諦めた、とか新しい就職先や、新しい住所など。
そう弟は「殺人犯の弟」としてどんなに頑張っても世間かた白い目で見られ、差別を受けていたのだ。
でも、弟は兄がどんなに優しい人を一番知っている。
俺のために金を手に入れようとしたことも。
だけど、世間はそうはいかない。
皆、本能的に「殺人犯」には関わりたくないのだ。
だからバレないように、バレたら転職を余儀なくされる。
そのあまりの世間の差別にいつしか弟は兄に怒りを感じてしまうようになり、手紙も書かなくなってしまう。
でも、刑務所の中で孤独な兄は弟からの手紙だけが生きがいだった。
たくさんの差別を受け、それでもこの社会で生きていかねばならないことを知ったとき、弟は絶望を感じる。
そして出した答えは
「家族を守るために、兄貴を捨てる」
と言う宣告だった。
その手紙を出した後、弟は6年ぶりに兄が殺した婦人の家へ弔問する。
招かねざる客に出てきた婦人の長男は厳しい顔で対応する。
そして、手紙の束を見せる。
それは、兄が毎月出していた謝罪の手紙だった。
だけど、弟からの最後の手紙を受け取った時、兄は悟ったのだ。
自分の罪の深さとこうやって手紙で謝罪することが少しの罪も償っていなかったことを。
そして殺された婦人息子は言うのだ。
「これで終わりにしよう。」
そんな息子さんに、この手紙を書いた兄に、そして兄を捨てた自分に涙が止まらない。
全てを理解して結婚した妻も生まれた娘も何の罪も犯してないのに差別を受ける。だけど、だけどね、ここで逃げてはダメなのだ。
差別も受け入れて生きていかねばならないのだ。
兄の殺人は弟の人生全てを台無しにする罪もかぶっているのだ。
そして、ずっと友だちでい続けてくれた友人からある誘いがくる。
兄の刑務所にお笑いの慰問に行こうと言うのだ。
最初は拒絶したが、弟は兄の刑務所に向かう。
そして、お笑いのネタのひとつとして言うのだ。
「どんなことしたって、兄貴は兄貴。血が繋がってる兄貴なんです。」
お笑いライブは成功。
だけど、兄はそんな弟の言葉に涙が止まらない。
あなたに会えて本当によかった、嬉しくて嬉しくて言葉にできない。
「罪」。その深さを感じる作品です。
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