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泣ける映画

 【管理人おすすめ映画】

解夏 ★★☆

 悲しくて重いお話だった。
感動ではなくて悲しくて辛くて心が重くなって涙が出た。


 小学校の先生をやってるタカユキ(大沢たかお)は突然、いずれは失明する難病にかかる。
そこで回りに迷惑をかける前に辞職し、婚約も破棄し故郷の長崎に帰ってくる。
でも、恋人・ヨウコ(石田ゆり子)は「あなたの目になりたい」と追ってくる。
タカユキはヨウコを幸せにできる自信もなく、弱い自分を見せることもできず、ただ儚げに笑っている。


だから、タカユキのいないところで皆、泣いてるのだ。
しかし、タカユキは自分が失明するまでが「業」と考えられるようになり、光りを失う前に見ておきたいのはやっぱり愛するヨーコだと悟る。
狭まる視野の中ぎりぎりにヨーコを見つけだし抱き締める。
 人は失明する運命と知った時、どんな光りを見つけるのだろう?

 誰にでもいつ訪れるかわからない不慮の悲劇。
病気だったり、事故だったり、不幸だったり・・・・

 絶対に一度は絶望すると思う。

 しかし、絶望からは何も生まれない。

 来世生まれ変わって幸せに、なんてありえない。
たとえば、今の苦痛から逃げるために自殺したとする。
でも、そこで人生はリセットされない。

 
 また、全く同じ人生を繰り返すだけだと思う。

 誰にだって人に言えないような辛いことがある。
すぐには乗り切れない壁は存在する。

 だけど、人は必ず最後は幸福になると思います。
そのためには、きっとたくさんの努力をしなくてはならないのです。
それが人によって違うのだと思います。

 タカユキは光を失ってしまうけど、見えなくなった分、新たに見えてくる光はきっと存在すると思う。今まで当たり前に思っていた温かな存在に感謝の気持ちを覚えたら、それは幸福へのてがかりだと思います。

 この映画のもうひとつの醍醐味は、異国情緒の雰囲気を漂わせる長崎のキレイさ、出てくるだけで微笑んじゃう渡辺えりこ(ビバ!劇団さんじゅうまる)、1シーンでも存在感有り過ぎだぜ柄本明、絶妙な方言の 田辺誠一、「解夏」の意味は奥深いなあ。

解夏
解夏

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